コミュニケーションのない仕事、年に一度のお金だけの関係は受注しない。

 

 

税理士の独占業務として税務代理、税務書類の作成があります。

これは納税者に代わって申告書類を作成し、申告を代行することです。

その他税務相談業務も多く、主に顧問契約に基づく定期的な打合せによって行われています。

 

一方で顧問契約はなく定期的にお会いすることもなく、申告書だけの作成を依頼されることもあります。

法人であれば決算のときだけ、個人事業であれば確定申告の時期だけ、年に一度お会いするか、一度も会わずに資料を送ってもらうパターンもあります。

 

このような年一パターンが有りか無しか。もちろんニーズはあります。

お客さんの立場に立ってみると、年に一度だけ資料の整理をすればいいから楽なのかもしれません。

売上がそんなになくて自分で把握できているし、定期的に打ち合わせは必要ないのかもしれません。

多少安い報酬で依頼できることにメリットを感じているのかもしれません。

そもそも申告の意識が希薄で、とりあえず申告しなければならないから面倒だけど年に一回税理士に頼んでるように感じられる方もいます。

逆にほんとはちゃんと顧問してもらいたいけど顧問料を払うほどの余力がない方もいらっしゃるでしょう。

 

一方、税理士としてはどうなのか?

年に一度だけ会うから毎月会いに行くよりは楽チン、何件かあればそれなりの収入になる、そのうち顧問契約できるかも、(代表税理士としては)1年分をまとめてやるから大変なこともあるけど職員が残業してやればいいか・・・。

 

需要と供給がありますからこの年一パターンはなくならないでしょう。

ただ私は新規ではこのような依頼を受けないようにしています。

(代わりに個別コンサルティングを設けています)

 

お客さんとはイーブンな関係でいたいと思っています。

綺麗事を言っても商売ですから食っていかなければなりませんし、お金を払ってくれるのはお客さんです。

でも「お客様は神様です」の発想はありません。

自分がお客さんの立場のときもそうです。

金払ってんだからよ!的な上から目線は絶対にしません。

それは自分もされたくないことだからです。

お客さんも私も神様ではなく人間ですから感情があります。

 

だからコミュニケーションが必要だと思っています。

コミュニケーションをとるためにはベタですがやはり会うのがベストじゃないかと。

毎月でなくとも2、3ヶ月に一度はお会いして、会社の数字の話はもちろんですが、未来の話、展望・野望、過去の栄光など色んな話をお聞きすることで、お互いの人間性が垣間見えてくるはずです。

今のところ私が直接携われるお客さんは多く見積もっても20人くらいが限界だと思うので、そんな数少ない方々とは濃い関係を作りたいですから。

 

 

 

◆この記事は執筆時点の想いをもとに書いています。
また、税制も執筆時点のものになっており、記事によってはその後の法改正が反映されていない可能性がありますのでご注意ください。



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