去年(2017年)退職した方が、国税庁の確定申告コーナーで自分で確定申告する方法

 

 

お客様の従業員さんが出産により退職されたまま年末を迎え、確定申告をすれば所得税が還付されるケースがありました。

今回はこのような退職者向けに確定申告コーナーを使った確定申告のやり方をご紹介していきます。

簡単になってきたと聞くけど、やってみるとやっぱそんな簡単ではない確定申告。。。最低限の手間は仕方ない。

 

【前提】

・収入は給与のみ
・前勤務先に年末調整を行ってもらっていない(去年退職したままなので)
・紙で確定申告書を提出
(電子申告もできますがカードリーダーを買ったりなんだり準備が必要なことを考えると、毎年確定申告をしている方ではない限り、紙ベースでも手間はそこまで変わらないでしょう)
・所得控除は、社会保険料、生命保険、扶養・配偶者控除がある

なお、次のものは今回は割愛しております。
医療費控除
セルフメディケーション税制
ふるさと納税(寄付金控除)
住宅ローン控除
など

 

【用意しておく書類】

・源泉徴収票 ※1
・国民年金の控除証明書 ※2
・国民健康保険料の2017年中に支払った金額がわかる書類(領収書、保険料通知書)※3
・生命保険料の控除証明書
・マイナンバーがわかる書類(ご自身と扶養家族のもの)
・扶養家族の年収(額面)がわかる書類

※1 もしお手元に無い場合は早めに取り寄せましょう!職場に連絡しにくい場合は、返信用封筒に切手を貼ったものを同封して郵送でお願いするのがいいでしょう。
※2 もしお手元に無い場合は早めに再発送をお願いしましょう!再発送はこちらから(日本年金機構のサイトにとびます)
※3 国民健康保険料については控除証明書などの添付書類は必要ありませんし、控除証明書を送ってくれない市区町村が多いので。

書類の準備が整ったら早速見ていきましょう!

確定申告書等作成コーナー(国税庁サイトにとびます)

 

給与の入力

↓「作成開始」を選択

↓「書面提出」を選択

↓矢印の部分にチェックを入れて、右下の「次へ」いきます。

↓「所得税コーナーへ」を選択

↓「給与・年金の方の作成開始」を選択

↓ここで用意しておいて欲しい書類の案内がありますが、冒頭のものが用意できていれば「次へ」

↓「確定申告書を印刷して税務署へ提出」にチェックを入れて、ご自身の生年月日を入力したら、右下「入力終了(次へ)」

↓「給与のみ」にチェックして、「入力終了(次へ)」

↓「給与の支払者は1か所のみ」と「年末調整を行っていない」にチェックします。
もし2箇所以上から給与がある場合にはそちらにチェックを入れて、その分の給与データを入力すればいいです。

↓次から給与関係の入力を行います

↓左側の見本に数字があるものをそのまま右側に入力していきます。
(案内が明確で、視覚的にも色分けされていたりして、以前より随分やりやすくなっていますね〜。)

↓源泉徴収票に数字があるものを右側に入力します。
何も数字が入っていなければ下の「全てに記載がない」にチェックを入れます。

↓続いて、住宅ローン控除(正式名称:住宅借入金等特別控除)ですが、源泉徴収票に数字が入っていないと思いますので、下の「全てに記載がない」にチェックを入れます。

↓該当する金額や「支払者」があれば、右側に入力しましょう。

↓「次へ」

 

所得控除の入力

 

↓「次へ」。ここで給与の入力は完了です。次は生命保険料などの「所得控除」を入れていきます。

↓所得控除ですが、たくさんありますね。前提でも書きましたが、今回は社会保険料、生命保険料、扶養(配偶者)控除だけ触れておきます。

↓まず「社会保険料控除」を見てみましょう。
源泉徴収票から入力した(給与から天引きされていた)ものは一番上に既に記載されていますので、
退職後に自身で払った国民年金や健康保険の金額を入力します。
国民健康保険や任意継続保険料は領収書・納付書などから2017年中に支払った金額を入れます。(控除証明書は無くても構いません)

国民年金には控除証明書の金額を入力します。↓見本
①納付済額と③合計額のどちらか大きい金額を入力すれば問題ありません。

入力が終わったら右下の「入力終了」で、再度↓この画面に戻りますので、次は「生命保険料控除」を見てみましょう。

↓ちょっと複雑かもしれませんね。
「新」「旧」で2種類ずつ、あと「介護保険料」があります。
生命保険料控除証明書を見ながら「入力」ボタンから入力していきます。

↓入力の仕方がわからない場合はこの「?」マークをクリックして、上から2番目の「生命保険料控除の入力方法」を参照すればわかるはずです。

↓「入力終了」するとまたこの画面に戻ります。次は配偶者控除と扶養控除を入力していきたいと思います。

↓まずは「配偶者控除」です。空欄を埋めていきましょう。
随所に「?」マークがありますのでわからない点は確認できます。
配偶者の年収が一定以上だと配偶者控除を受けられませんが、入力した年収から自動的に判定してくれますので、とにかく年収(額面)を入力すればOKです。

↓続いて「扶養控除」です。とにかく注意しないといけないのが、年収(額面)が103万以下でなければ控除対象にならないという点です。
また、16歳未満の親族を入力した場合、別画面に行きますが指示通り入力を進めれば大丈夫です。
入力が完了したら右下「入力終了」をクリック。

↓税額控除の入力欄ですが今回は割愛しますので、右下「入力終了」をクリック。

↓還付される金額(税務署から戻ってくる所得税額)が表示されます。
ここで作成した申告書を見ることができます。(よくわからなければ見なくてもいいでしょう)
右下の次へをクリック。

↓ここは赤枠が必須項目ですので入力しましょう。

↓ここからは自身の身分情報を入力していきます。

↓郵便番号を入れれば所轄の税務署(申告書の提出先)をばっと出してくれます。
「丁目番地等」は手入力します。
「提出年月日」は提出予定の日を入れておきましょう。心配な方は印刷後、実際に提出する日を手書きしても大丈夫です。
「整理番号」は記入しなくていいです。

↓続いて、還付される税額を振り込んでもらう口座を指定します。
一般的な銀行・信金、ゆうちょ銀行は受取口座として大丈夫ですが、インターネット専用銀行は一部使えないようになっています。
例えば、住信SBIネット銀行はOK、でもジャパンネット銀行はNGなどあります。
受取可能な金融機関を国税庁では具体的に発表していないので、ご自身の口座の銀行に確認しておきましょう。

↓次はマイナンバーの入力です。

マイナンバーが終われば入力事項は終わりました。お疲れ様でした^^

 

印刷、添付書類と郵送の準備

 

↓残すは、確定申告書の印刷、添付書類の貼り付け、郵送の準備です。
(まだそんなにあるんかい!もう疲れたから明日やる!という方は右下の「入力データの保存」からデータを保存しておくことができますのでご安心を。今と同じ箇所から再開することができます。)

引き続き進めて行く方は次の確定申告書の印刷をしていきましょう。

↓印刷が終わったら、添付書類を貼り付けます。

□源泉徴収票
□国民年金控除証明書※1
□生命保険料控除証明書
□申告者本人の確認書類※2

※1 任意継続保険料や国民健康保険は添付しなくて問題ありません。
※2 申告者の本人確認書類の提示又は写しの添付が確定申告の都度必要です。(毎年必要)
本人確認書類の例は下の「添付書類台紙」にも書かれています。
・マイナンバーカードを持っている→マイナンバーカードのコピー(だけ)
・マイナンバーカードを持っていない→ ①通知カード + ②運転免許証、健康保険者証など
(注)配偶者、扶養親族の本人確認書類は不要です。

貼り付け方は、赤枠の辺りに本人確認書類を貼り、上に少しずらした位置(青枠)から源泉徴収票を貼るといいでしょう。
その他の添付書類はこの台紙の裏面に貼り付けます。

↓次は、2箇所に押印(認印可)します。
左枠外の「第1表」と書いてある書類の、上が「税務署提出用」と下の「(自分の)控用」です。

そして、郵送の準備です。

郵送先は所轄の税務署です。課や部門は必要ありません、「◯◯税務署 御中」で届きます。

封筒の中に入れるものは、
・これら確定申告書と添付書類の一式
・返信用の封筒(切手を貼っておく)
後日、税務署の印が押された「控用」が返却されます。(この重さに対する返信用の切手を貼っておきます。)
送料(切手)はご自身の負担となりますので。

提出できる期間は、今回のように税金が還付されるケースであれば2018年1月から提出可能ですし、早めに申告できれば税金の還付時期も通常より早いことが多いです。(通常は1ヶ月〜1ヶ月半ほどかかる)
なお、計算した結果、追加で税金を払う場合には、2月16日〜3月15日までの間に提出することとなります。

 

 

まとめ

今回は、去年退職した方(収入が給与のみ)に限定して、国税庁の確定申告コーナーを用いた確定申告のやり方をご紹介しました。

確定申告すれば税金の還付があるけど、税理士に頼むと費用がかかる、税務署に行くと待たされて時間がもったいないなんて方が、自宅に居ながらタダで確定申告できれば良いなと思って書きましたのでご活用下さい !

 

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◆この記事は執筆時点の想いをもとに書いています。
また、税制も執筆時点のものになっており、記事によってはその後の法改正が反映されていない可能性がありますのでご注意ください。

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