「ふるさと納税」の確定申告を国税庁の確定申告コーナーを使って自分でする方法【2017(平成29)年分】
こちらの記事は2017(平成20)年分の確定申告をするために当時書いたのものです。
2018(平成30)年分に関してはこちらの記事を御覧ください↓
ふるさと納税の確定申告を自分でやる手順→(国税庁)確定申告書等作成コーナーを利用【2018(平成30)年分】
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ふるさと納税のワンストップ特例を使うつもりが、確定申告をすることになってしまった場合は、ワンストップ特例は適用できず改めて確定申告でふるさと納税の申告をしなければなりません。
《参考記事:ふるさと納税するなら確定申告が不要な「ワンストップ特例制度」を利用しましょう!》
毎年、年末調整で税金の計算が完了していた会社員が確定申告をすることになる理由としては、
例えば医療費控除、セルフメディケーション税制、住宅ローン控除の初年度などがあります。
このような理由から確定申告をする場合は、ふるさと納税のワンストップ特例の適用は受けられなくなるので、確定申告することで初めてふるさと納税の適用を受けることができます。
もちろんそもそもワンストップ特例の申請をしていなかった場合も確定申告しなければふるさと納税の恩恵は受けられませんね。
今回はそんな方に向けて、国税庁の確定申告コーナーを使ったふるさと納税の確定申告のやり方をご紹介していきたいと思います。
【前提】
・収入は給与のみ
・年末調整は済んでいる
・紙で確定申告書を提出
(電子申告もできますがカードリーダーを買ったりなんだり準備が必要なことを考えると、毎年確定申告をしている方ではない限り、紙ベースでも手間はそこまで変わらないでしょう)
【用意しておく書類】
・源泉徴収票
・ふるさと納税の証明書(寄附金受領証明書)
・マイナンバーがわかる書類(ご自身と扶養家族のもの)
書類の準備が整ったら早速見ていきましょう!
給与の入力
↓「作成開始」を選択
↓「書面提出」を選択
↓矢印の部分にチェックを入れて、右下の「次へ」いきます。
↓「所得税コーナーへ」を選択
↓「給与・年金の方の作成開始」を選択
↓ここで用意しておいて欲しい書類の案内がありますが、冒頭のものが用意できていれば「次へ」
↓「確定申告書を印刷して税務署へ提出」にチェックを入れて、ご自身の生年月日を入力したら、右下「入力終了(次へ)」
↓「給与のみ」にチェックして、「入力終了(次へ)」
↓「給与は1か所のみ」、「年末調整済みである」にチェック
↓ふるさと納税は正式には「寄附金控除」の一種です。
↓お手元の源泉徴収票から下の見本①〜③に該当する金額をそのまま転記します。(この金額は仮のものです)
この転記を単純ミスする方が多いのでご注意下さいね。
↓住宅ローン控除などがあれば転記し、該当するものがなければ下のようにチェック入れます。
↓支払者(勤め先)を入力します。
↓「次へ」
↓「入力終了・次へ」。これで給与の入力は完了しました!次はふるさと納税の入力にいきます。
ふるさと納税の入力
ここからふるさと納税に関する事項を入力していきます。
↓ふるさと納税は正式には「寄附金控除」の一種です。
↓「入力する」を選択
↓お手元の寄附金受領証明書を見ながら赤枠を埋めていきましょう。
複数ふるさと納税している場合は、1件目の入力後、青枠から2件目以降を入力できます。
全て入力できたら「入力終了・次へ」
↓間違いなければ「次へ」
↓ふるさと納税による所得控除額は、
〈支払った(ふるさと納税した)金額−2,000円〉
です。(注:総所得金額×40%を限度とする)
↓「入力終了・次へ」
↓「入力終了・次へ」
↓ここで作成した申告書を見ることができます。(よくわからなければ見なくてもいいでしょう)
右下の次へをクリック。
↓ここは赤枠が必須項目ですので入力しましょう。
↓ここからは自身の身分情報を入力していきます。
↓郵便番号を入れれば所轄の税務署(申告書の提出先)をばっと出してくれます。
「丁目番地等」は手入力します。
「提出年月日」は提出予定の日を入れておきましょう。心配な方は印刷後、実際に提出する日を手書きしても大丈夫です。
「整理番号」は記入しなくていいです。
↓続いて、還付される税額を振り込んでもらう口座を指定します。
一般的な銀行・信金、ゆうちょ銀行は受取口座として大丈夫ですが、インターネット専用銀行は一部使えないようになっています。
例えば、住信SBIネット銀行はOK、でもジャパンネット銀行はNGなどあります。
受取可能な金融機関を国税庁では具体的に発表していないので、ご自身の口座の銀行に確認しておきましょう。
↓次はマイナンバーの入力です。
マイナンバーが終われば入力事項は終わりました。お疲れ様でした^^
印刷、添付書類と郵送の準備
残すは、確定申告書の印刷、添付書類の貼り付け、郵送の準備です。
もう疲れたから明日やる!という方は右下の「入力データの保存」からデータを保存しておくことができますのでご安心を。今と同じ箇所から再開することができます。
↓保存後に入力を再開する場合にはこの最初の方の画面の「作成再開」から入るようにしましょう。
↓引き続き進めて行く方は次の確定申告書の印刷をしていきましょう。
↓印刷が終わったら、添付書類を貼り付けます。
□源泉徴収票
□寄附金受領証明書※1
□申告者本人の確認書類※2
※1確定申告書を提出するときまでに、「寄付金受領証明書(寄附金控除のための書類)」が間に合わない場合は、「寄附金の領収書のコピー」を添付して一旦申告し、後日書類が届いてから税務署に提出すれば問題ありません。
※2 申告者の本人確認書類の提示又は写しの添付が確定申告の都度必要です。(毎年必要)
本人確認書類の例は下の「添付書類台紙」にも書かれています。
・マイナンバーカードを持っている→マイナンバーカードのコピー(だけ)
・マイナンバーカードを持っていない→ ①通知カード + ②運転免許証、健康保険者証など
(注)配偶者、扶養親族の本人確認書類は不要です。
貼り付け方は、赤枠の辺りに本人確認書類を貼り、上に少しずらした位置(青枠)から源泉徴収票を貼るといいでしょう。
その他の添付書類はこの台紙の裏面に貼り付けます。
↓次は、2箇所に押印(認印可)します。
左枠外の「第1表」と書いてある書類の、上が「税務署提出用」と下の「(自分の)控用」です。
そして、郵送の準備です。
郵送先は所轄の税務署です。課や部門は必要ありません、「◯◯税務署 御中」で届きます。
封筒の中に入れるものは、
・これら確定申告書と添付書類の一式
・返信用の封筒(切手を貼っておく)
後日、税務署の印が押された「控用」が返却されます。(この重さに対する返信用の切手を貼っておきます。)
送料(切手)はご自身の負担となりますので。
提出できる期間は、今回のように税金が還付されるケースであれば2018年1月から提出可能ですし、早めに申告できれば税金の還付時期も通常より早いことが多いです。(通常は1ヶ月〜1ヶ月半ほどかかる)
なお、計算した結果、追加で税金を払う場合には、2月16日〜3月15日までの間に提出することとなります。
まとめ
今回は主に会社員が、ふるさと納税を国税庁の確定申告コーナーを用いて自分で確定申告する方法をご紹介しました。
確定申告すれば所得税の還付や住民税の減額があるけど、税理士に頼むと費用がかかる(還付額より高いなんてこともよくある)、税務署に行く暇ないし、行っても待たされて時間がもったいない!なんて方が、自宅に居ながらタダで確定申告できれば良いなと思って書きましたのでご活用下さい !
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去年(2017年)退職した方が、国税庁の確定申告コーナーで自分で確定申告する方法
《編集後記》
年末調整、法定調書、給与支払報告書の提出が終わり、昨日は確定申告のご案内(今年もされますか?)を出す準備をしました。年末調整もそうですが、期限までにいかに漏れなく書類を集められるかが肝なので必要書類のご案内には力を入れます。
《兄弟日記6歳4歳》
幼稚園でもインフルエンザが流行ってきています。今のところ我が家は誰もかかっていませんが、誰か1人でもかかった途端にうつし合いになるので最新の注意を払っています。
また、税制も執筆時点のものになっており、記事によってはその後の法改正が反映されていない可能性がありますのでご注意ください。
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