粉飾決算とは?ダメだとわかっていてもやってしまう理由。

 

 

『粉飾決算』というワードよく聞きますね。

ニュースでも半年に1回位のペースで取り上げられているような。

脱税なんかは2ヶ月に1回くらい聞きますけど。。。

これから独立する方、開業してまだ粉飾したことない方、

粉飾はダメ。(もちろん脱税も)

 

 

粉飾決算とは

 

今度はあの会社が粉飾したのか〜

粉飾が社長代々の申送り事項だったなんて・・・

ところで粉飾ってどういうこと?って方もいるかもしれません。

 

会計で言うところの粉飾や粉飾決算というのは「利益の水増し」のことです。

簡単に言ってしまうと、本来赤字のところを何らか操作して黒字にしてしまうってことですね。

不正な経理をして、見てくれのいい決算書(貸借対照表や損益計算書)を作り、体外的に財務状況・経営状態を実態よりもよく見せるのが粉飾決算です。

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粉飾のために行われる不正な会計処理というと小難しい印象がありますが、やろうと思えば簡単にできます。

例えば

・架空の売上を計上する

・経費を減らす

・棚卸(在庫)を増やす

なんてところでしょうか。

これらをやれば利益は増えますから。

(やって欲しくて例を挙げているわけではありません。一般的な知識として。)

 

報道などで知るのは主に上場企業の粉飾決算です。

なんとなく上場企業のような大規模な会社だから粉飾があるような印象を持っていました、会計業界に入る前は。

でもこの業界に入り多くの決算書を見てくると、なにも粉飾は大企業だけのものではなく、中小零細企業・小さな会社でも割と目にするものでした。

 

粉飾で多くの企業(の従業員)が大変な目に合っています。

やってはいけないことだとみんな知っているはずです。

それでも粉飾してしまうんですよね。

なぜなのか?

そんなに旨みがあるのか?

次に粉飾に手を出すワケを見ていきます。

 

 

 

粉飾する理由

 

悪いと分かっていてもなお粉飾に手を出す会社が後を絶たないのには理由があります。

粉飾することで何かいいこと(メリット?)があるわけですよね。

 

上場企業であれば大きくは株主対策です。

株価を下げないための粉飾なんですね。

このまま決算をむかえたら赤字で、もちろん株価も下がってしまう。。。それはマズい。

株価が上がるよう実態とかけ離れた決算書を作ることで、株主に対しいかに当社の業績が良くて、これだけ配当することができますよ、と報告することができます。

 

では、我々中小企業はなぜ粉飾に手を出すのか?

中小企業の場合は借入(銀行)対策です。(中小企業には株主はいませんので株主の顔色を伺う必要はありませんからね)

大企業と違って中小企業の資金調達方法は主に銀行借入しかないと言っても言い過ぎじゃないでしょう。

それくらい銀行の目を気にする会社は多いです。

いくら利益が出ていてもキャッシュがないと会社は潰れますよね。

そのキャッシュを貸してくれるのは銀行だけなので、その銀行に対していい格好をしなければなりません。

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ここでも同じことです。

銀行にいい業績を報告するにはまず決算書を黒字にしておくことです。これがわかりやすいですね。

(銀行はいろんな角度から会社を格付け評価(スコアリング)していますから黒字だから絶対借りれるわけでもなく、逆に赤字でもその他の要素に問題なければ借りれます。あとは担当者のノルマ達成率との関係なんかもありますね。)

赤字でも粉飾して黒字化。

 

でも旨みがあるのは一時だけ。

一度嘘をついたら、嘘に嘘を重ねて行くしかなくなります。

 

 

粉飾してしまうと・・・だからダメ

 

粉飾決算をしてしまうと決算書が実態とかけ離れていきます。

細かく言えば、売掛金が過大、棚卸(在庫)が過大になったままその先も続いていきます。

一度粉飾したら、つじつまを合わせるため翌期も粉飾する・せざるを得なくなるのはよくあるパターンです。

いくら経理を地道にやって、毎月の数字を作ったとしても本来の業績を表したものにはなりません。

そしていつか社長も経理担当者も会社の本当の数字がわからなくなるでしょう。

 

また、銀行対策で粉飾していたのに逆に銀行に見破られて本末転倒なんてこともあります。

先ほどの通り、粉飾をすると決算書がおかしくなります。

ん?なんか変だな。決算書を見ると違和感があります。

銀行員もプロですから粉飾の手口はよく知っていますので。

 

銀行に粉飾がバレたら・・・

新規で借入することは困難になりますし、むしろ今貸してあるのを返済してくれと言われるかもしれません。

最悪のケースはテレビでよく見るような事件に発展していくこともあるでしょう。

 

 

終わりに

 

粉飾は麻薬とも言われています。

後で(利益が出た時)直すからと自分を納得させて粉飾をしたが最後、嘘に嘘を塗り重ねていかなければなりません。

最悪訴えられる可能性すらあります。

 

どうしても借りなければいけない時は確かにあります。

今このタイミングだけだと。

それなら大丈夫ですが、毎期粉飾して毎年借入をしなければ回らないような状態は何かおかしいはずです。

根本的な部分を見直さなければならないのかもしれません。

そもそもの価格設定がおかしいのか、原価が高いのか、人件費、家賃なのか?

粉飾する前にできることがきっとあるはずです。

 

 

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《編集後記》
昨日はクライアントの給与計算と自分の月次処理。

《兄弟日記6歳4歳》
次男が私達それぞれが誰に似てるか言ってきました。
にぃには小っちゃいウルトラマン
ママは雪だるま
パパは四角いロボット
・・・独特のセンス〜

 

◆この記事は執筆時点の想いをもとに書いています。
また、税制も執筆時点のものになっており、記事によってはその後の法改正が反映されていない可能性がありますのでご注意ください。

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