法人の税率(実効税率)をざっくり覚えて、支払う税金を(頭の中で)計算できるようになろう!
こんにちは、税理士の佐藤@zeirishi_satoです。
唐突ですが、法人税率下がってますね。
年々下がってきています。
それでも十分高いですが。
日本企業の国際競争力が低下している
なんなら国際競争力を失っているとまで言われたりしています。
一時代を作った製造業、特に家電メーカーなどは
非常に厳しい状況だと報道されていたりしますよね。
日本版のGAFAよ、いでよ!
とは言ってもそう簡単ではありません。
GAFAとは、「 Google」「Apple」「 Facebook」「Amazon」の頭文字をとったもの。
これに M(Microsoft)を足したりすることも。
そんな話はいいんです!
今回は
法人の税率を覚えて、ざっくりと支払う税金を計算できるようになろう!
という回です。
資金繰りの関係上、出ていくお金の計算は欠かせません。
法人の税率
法人税率って結局のところ何%なのか?
利益800万円以下の部分は、約23%
利益800万円を超える部分は、約35%
です。
・・・これではあまりにざっくりし過ぎなので、補足させてください。
法人の税率は、一言では表しにくいんです。
それは法人の規模、利益がいくらか、などの条件によって税率が異なるためです。
ただその細かいところは専門の書籍に譲るとして、
ここでは
法人の規模を中小企業(資本金1億円以下)として、
利益を800万円以下 と 800万円超 の2区分で見ていきます。
なお、法人が払う税金は、法人税のほかに、
地方税(住民税や事業税)がありますので、
それらの税金をまとめた合計の税率(実効税率)としています。
すると先ほどのように税率はこうなります。
利益800万円以下の部分は、約23%
利益800万円を超える部分は、約35%
「利益800万円を超える部分」という言い方なのは、
800万を超えたら、その金額にダイレクトに35%をかけるのではないということです。
例えば
利益が1,000万でてるとしたら
800万に23%をかけて、
残りの200万(801万~1,000万)に35%かけるということを意味しています。
この1,000万の場合の税金を計算してみると約250万になります。
250万÷1,000万=25%
35%ではないですよね。
法人税の暗算の仕方
前提として、細かい税額の計算は必要ないと考える。
定期的に利益を見たときに、
さっと概算の税額を計算できることに重点を。
ポイントは多めに税額を計算しておくことです。
利益が1,000万以下なら 税率は30%
利益が1,000万超えなら 税率は40%
私はこれでいいんじゃないかと思っています^^
これなら暗算できますよね。
実際より結構多めの税額が出てきますが、
頭の中で少し削れば(端数切捨て)いいだけです。
暗算が得意な方ならこちらの方がいいかもしれません。
利益が1,000万以下なら 税率は25%
利益が1,000万超えなら 税率は35%
〇5%というのが一気に暗算を難しくさせますが。。。
いずれにせよ、利益を聞いて瞬時に税額をはじき出せるようになるといいですよね。
諸外国の税率
最後に、参考までに諸外国の税率はどれくらいなんでしょう。
フランス 34%
ドイツ 30%
韓国 27%
中国 25%
イギリス 19%
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また、税制も執筆時点のものになっており、記事によってはその後の法改正が反映されていない可能性がありますのでご注意ください。
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