ネットの情報を鵜呑みにしない。専門家じゃない人が書いている専門知識・体験談は参考の参考・・・程度にとどめておく。
ブログの記事を書くときはその書こうとしている内容について他の人がどう書いているかネットで確認しています。
(もちろん記事内容をパクるためではありません^^;)
でもだいたいどんな情報も既に誰かが書いていて100%新しいことを書くのは難しいものです。
この内容はもう誰か書いているな、この税制も他の税理士が書いてたな、なんてこと気にしていたら何も書けません。
ですので同じ内容でも他の人と少しでも違う角度から書いてみたり、章立てを工夫してみたりしています。
ということでネット上にはびっくりするくらいの情報が流れていますがそのうち何割が正しい情報なんでしょうか?
例えば税法のような専門的なことをネットだけで調べたいときってどんなサイトをチェックすべきなんでしょうか。
ネットの情報は鵜呑みにしない
間違っていることがある
何か調べようと検索すると引くほどの量の検索結果が出てきます。
いつ、だれが書いたものなのかいちいちチェックして、間違いがあれば正してあげるような暇な人はいませんね。
先日、セルフメディケーション税制に関する記事を書いているときに他のサイトもチェックしてみましたが、思いっきり間違えた記事を載せている企業サイトがありました。
あまりに堂々と間違っているので、あれ?もう改正あったっけ?と自分の方を疑うほどでした笑
個人のブログだったらまだしも企業サイトでもそんなことが起こるんだな〜と。
昨年、IT企業の健康情報キュレーションサイトでも外部サイト記事からの不適切な引用を行ったり、医学的に根拠がない事項まで記載したりして大問題になりましたよね。
たまたまそうだった、ということがある
専門家じゃない人が書く専門知識・体験談は参考の参考程度にとどめておく。あるいは聞き流す。
「税務調査に入られましたが税務署と戦って、洋服代を経費に認めてもらいました!」
税務調査は裁量行政的なところが多分にあります。
これは経費として認めるから、こっちは重加算税取らせてもらうね、なんてことも。
画一的に調査が進むことはほとんどありません。もちろん法律に則って行われますが、人と人が密室で行っていますので色々とあります。
「ネットで調べたら◯◯(≒脱税)はみんなやってましたよ」
「そうですか、それで?」としか言いようがありません。
脱税の片棒を担げと遠回しに言ってるんでしょうか。そう言われた税理士がどう思うかわからないんでしょうか。
情報を得る順番
もし無料のネットだけで専門的な情報を得ようと思うなら次の順番がいいでしょう。(有料の書籍、セミナー、動画などは除く)
①専門家のサイト(なるべく投稿時期が最近のもの)
②国・地方公共団体などの公的機関のサイト
③もう一度専門家のサイト
①専門家のサイトを最低3つは見たいところです。噛み砕いて書いてあるのを中心にしてざっくり大枠を掴みましょう。
注意点は書いた時期です。何年も前に書かれた記事だと法改正に対応しきれていないこともあるので少し警戒した方がいいですね。理想なここ1年以内に書かれた記事です。
(ここで書く人によって内容が違うようだと問題ですね・・・)
②知りたいことの大枠がわかったら次に公的機関のサイトをチェックすると理解が深まります。
例えば税金で言うと、法人税、所得税、消費税なら国税庁のHP。
住民税、国保なら市区町村のサイト。
公的機関の情報が100%正しいとは言えないですが、巷の情報よりはるかに信頼度が高いですし、最新の情報が記載されています。
全部を理解することはできないと思いますが公的機関にもアクセスする癖はつけておいた方がいいと思います。
③時間があれば、再度専門家のサイトを見てみると最初に見た時より遥かに頭の中が整理されているはずです。
まとめ
ネット上には本当にびっくりするくらいの情報が流れています。
移動時間をかけずに目の前のPCにアクセスするだけで膨大な情報に触れることができますが、それゆえ情報の取捨選択にかえって時間がかかってしまっているんじゃないでしょうか。
専門家の情報を参考に、公的機関の情報で足固めをしましょう。公的機関であれば電話でも無料で情報提供してくれますしね。
専門家じゃない人の専門知識や体験談は参考の参考程度にとどめておきましょう。
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やりたいことをやる。新しいことをやる。自分の可能性を広げる。
また、税制も執筆時点のものになっており、記事によってはその後の法改正が反映されていない可能性がありますのでご注意ください。
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