会社(法人)で生命保険に加入する4つの目的【生命保険超入門】

 

 

今回は、生命保険に会社名義で加入する目的を4つにまとめて書いていきます。

・法人税(節税)対策
・経営者の保障
・経営者の退職金準備
・緊急時の資金確保

この4つです。
では順に見ていきましょう!

 

 

法人税(節税)対策

 

法人で生命保険に加入する目的の1つが税金対策ですね。
支払った生命保険料は経費に計上できます。
経費が増えれば利益が減って、税金が減ります。

頑張って売上あげて経費を削減することで絞り出した利益から、何もせずに税金でもっていかれるくらいなら、貯蓄性&経費性のある生命保険に加入して税金を減らそうと考えるのは自然なことだと思います。
(※減税できるのは「法人税」であって、「消費税」は何も変わりません)

保険商品によりますが、支払った保険料(例えば200万)の全額が経費になるもの、半額(100万)が経費になるもの、1/4(50万)が経費計上できるものなど様々あります。

生命保険は法人名義がお得!【5つのメリット】

 

一方で、生命保険は解約すると収益になります。
支払った時は「経費」、解約してお金をもらったときは「収益」です。

収益とは利益ですから、その利益には税金がかかります。
生命保険料を支払った時は経費になり法人税を減少させるが、解約して利益になると法人税がかかるということです。
これを「課税の繰り延べ」と言います。

課税の繰り延べ?会社の節税で入る生命保険は税金の免除ではありません。

 

 

経営者の保障

 

生命保険に加入する目的の2つ目が「経営者の保障」です。
これは個人名義で加入する目的と似ています。

万が一の不測の事態に対処することができるのが生命保険金ですよね。

個人名義でも世帯主には生命保険をかけるのと同じで、法人の代表者たる経営者にも生命保険に入ってもらい、その経営者が亡くなったときに会社を継続させる資金にあてることができます。

また、銀行や取引先からの信用が落ちて融資や取引がストップしてまったときにも、まとまったお金(保険金)があれば経営の立て直しを図ることができますね。

家族や従業員に対してもお金を工面することで、最低限の責任を果たすことができるんじゃないでしょうか。

そんな経営者の保障、万が一の時のリスクに備えるためにも生命保険の活用は一考の価値ありです。

 

 

経営者の退職金準備

 

経営者は、自分の退職金は自分で用意しなければなりません。

いくら退職金を取りたいかによりますが、いくらくらいがいいですか?
最低でも3,000万は欲しい、5,000万あるといいな、1億なら足りますか?

5年後、10年後、30年後いざ退職だ!ってときに預金にお金がないかもしれません。
月10万を20年貯めてやっと2,400万円です。

生命保険は一度加入したら、預金残高がある限り自動で引き落とされていきます。
「自動的」=「強制的」にやらないと、ついつい使っちゃっているのがお金です。

退職金は税制上たいへん有利。そのメリットを4つまとめ|使わない手はありません!

退職金すべてを生命保険で賄う必要はありません。
小規模企業共済、経営セーフティ共済、iDeCo(イデコ)、生命保険などでそれぞれ退職金の準備をしてもいいですね。

【小規模企業共済】で節税&退職金。会社経営社でもフリーランスでもできる!

【経営セーフティ共済】(倒産防止共済)の加入メリットと注意点を5つずつまとめてみます。

 

 

緊急時の資金確保

 

事業運営は山あり谷ありです。
予期せぬ売上減少は文字通り予測できません。

・売上の大きな取引先が急に仕事をくれなくなった
・主要な取引先が倒産した
・震災などで仕事が激減した
・税務調査による予期せぬ税金の支払い
・詐欺や横領にあった

様々な事情から一時的にキャッシュが不足することがありますし、キャッシュが底をついたらそれで終わりです。

そんな時に生命保険会社から借入を受けることができます。(解約してしまう手もあります)
少し金利が高いものの、いつでも無担保・無保証人でお金を用立てることができるのは経営者にとって心強いですね。

 

 

まとめ

 

今回は会社で生命保険に加入する4つの目的について書いてきました。

・法人税(節税)対策
・経営者の保障
・経営者の退職金準備
・緊急時の資金確保

生命保険は健康であれば加入するのは簡単ですが、その後も保険料を支払い続ける困難さ、解約時に収益になるためその対策が欠かせません。

会社の数字のことは経営者の次に顧問税理士が知っているはずです。
生命保険を検討するなら一度税理士に相談してみましょう。

 

 

《編集後記》
昨日はクライアントの月次入力と、税理士会の研修(事業承継税制)を受けました。

《兄弟日記6歳4歳》
長男の歯がグラグラしてきて乳歯の下に薄っすら永久歯が見えていたので、放っといていいのか・抜くべきなのか歯医者に行って診察を受けてきました。
抜かれる=痛いとかなりビビっていた長男ですが、「そのまま自然に抜けるから大丈夫」と言われて安心したようです。
行くまでの心配は相当だったようで、歯医者さんの説明(なぜ抜かなくていいか)を丸暗記するほどしっかりと聞いてきて、ちょっと目をウルウルさせながら私にも説明してくれました^^

 

 

◆この記事は執筆時点の想いをもとに書いています。
また、税制も執筆時点のものになっており、記事によってはその後の法改正が反映されていない可能性がありますのでご注意ください。



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