【超入門】法人が節税で生命保険に入った場合、資金繰りは苦しくなるのか。全額損金・半額損金の比較。

 

 

 

法人の節税対策として生命保険に加入するケースは多いですね。

保険料を支払ったときは経費になり、解約すればキャッシュが戻ってきます。

ただ全額損金の保険や半額損金のものがあったり、がん保険、養老保険、平準定期、逓増定期などいろいろあり、

解約時の返戻率、減税額を考慮した実質返戻率・・・

出口戦略をしっかりと?税務上のリスクは?経済合理性って?

まぁ入り組みまくります。

結局信頼できる人から保険に入りましょう!みたいなオチはよくあります^^;

 

どんな決断をしたとしても責任は社長がとらなければなりません。

 

とかく複雑になりがちな生命保険について、今回は全額損金の保険と半額損金の保険の資金繰りの違いについてシンプルに書いていきたいと思います。

『参考記事』
【生命保険超入門】全額損金と半額損金の違い

 

 

生命保険はお金が出ていく

 

そもそも生命保険は生命保険料を支払うことで経費になります。

法人の預金口座からお金が出ていきます。

いくら将来解約したときにお金が戻ってくると言っても、保険料を支払い続ける間は毎年お金が出ていくんです。

保険料のお金が出ていくということは、保険に入らないのに比べ資金繰りを圧迫するのは当たり前ですよね。

5年~10年、15年と保険料の支払いは続きますからその負担感たるや相当のものです。

その間ずっと預金残高は保険料分減っていきます。

預金という流動性の高い(いつでも使える)ものが減るだけ資金繰りに影響が出てくるわけです。

ですので次にこの預金残高に着目して比較してみましょう。

 

 

全額損金と半額損金の資金繰りの違い

 

【前提】

預金残高:2,000万円

利益:1,000万円

 

生命保険に入らなかった場合

 

まず生命保険に入らなかった場合を見てみましょう。

生命保険に入っていないので利益1,000万に対して税金がかかりますね。

税率35%とすると、350万の法人税です。

税金を払った後の預金残高は1,650万です。(2,000万−350万)

 

半額損金の保険に入った場合

 

単純化するため利益1,000万を全額消すために半額損金の保険に入るとこうなります。

保険料が2,000万、半額の1,000万が経費になり利益は0円です。つまり法人税も0円。

預金残高も0円です。(2,000万−2,000万)

 

全額損金の保険に入った場合

 

全額損金の保険で利益1,000万を全額消すためには、

保険料が1,000万、同額が経費になり利益は0円、税金も0円です。

預金残高はというと、1,000万残っています。(2,000万−1,000万)

 

 

結果(預金残高)

 

保険に入らなければ(税金を払うと)預金残高は1,650万円

半額損金の保険に入ると、預金残高0円

全額損金だと預金残高は1,000万円

ということになりました。

 

いかがでしょう。

だから全額損金の方がいい、いやキャッシュに余裕があるなら半額損金がいいという話ではありません。

保険の説明を聞くとあーでもないこーでもないと色々出てきます。

特に解約返戻率がこれだけ高いですとか、節税効果はこれくらいありますとか。

その前の段階なんですね。

そもそも保険料を払い続けられるのか。

資金繰りにどれほど影響があるのかを知っておいた方がいいと思います。

やはり最終的には信頼できる人から説明を受けるようにしましょう!(オチ)

 

 

 

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◆この記事は執筆時点の想いをもとに書いています。
また、税制も執筆時点のものになっており、記事によってはその後の法改正が反映されていない可能性がありますのでご注意ください。

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